
中型免許で乗れる最大級の迫力と存在感を放つアメリカンバイク。
特に400ccクラスの新車を探しているものの、その魅力や特徴、そして具体的な選び方について悩んでいませんか?現在、国産の新車で買えるアメリカンバイクの選択肢は限られていますが、海外メーカーに目を向ければ個性的なモデルも存在します。
また、中古なら安いモデルも多いですが、購入には注意が必要です。この記事では、400ccのアメリカンバイクの相場はどのくらいか、今人気の400ccバイクは何か、そして多くの人が気になるハーレーで400ccのバイクはあるのか、インディアンのモデルは存在するのか、といった疑問に徹底的に答えていきます。
あなたに最適な一台を見つけるための知識を深めていきましょう。
- 現在新車で購入できる400ccアメリカンバイクの具体的な車種
- 国産モデルと海外メーカー製モデルの特徴と違い
- 中古車を選ぶ際のメリット・デメリットと重要なチェックポイント
- 400ccアメリカンバイクの価格相場と購入後の維持費の目安
アメリカンバイク400cc新車の基礎知識と選び方
- 400ccアメリカンバイクの魅力と特徴
- 後悔しないための賢い選び方とは?
- 400ccのアメリカンバイクの相場は?
- 中古は安い?購入時の注意点
- 今人気の400ccバイクもチェック
400ccアメリカンバイクの魅力と特徴

400ccアメリカンバイクの最大の魅力は、普通二輪免許で乗れるクラスとは思えないほどの堂々とした車格と圧倒的な存在感です。ロー&ロングの独特なスタイリングは、まるで映画のワンシーンから飛び出してきたかのような雰囲気を醸し出し、所有する喜びを存分に満たしてくれます。
エンジンには、馬力よりも低回転域での力強いトルクを重視したV型2気筒(Vツイン)エンジンを搭載するモデルが多く、「ドコドコ」という心地よい鼓動感と重低音の効いた排気音はアメリカンバイクならではの醍醐味です。このエンジン特性は、街中をゆったり流したり、景色の良い道をクルージングしたりするのに最適で、スピードを競うのではなく、バイクとの一体感や走るプロセスそのものを楽しみたいライダーにぴったりです。
また、見た目の迫力とは裏腹に、シート高が低く設計されているモデルがほとんどで、足つき性が非常に良いのも大きな特徴。このため、信号待ちや停車時にも不安が少なく、小柄な方やバイク初心者、女性ライダーでも安心して乗ることができます。直進安定性にも優れているため、長距離ツーリングでも疲れにくいというメリットも持ち合わせています。
400ccアメリカンの主な魅力
- 中型免許で乗れる最大級の迫力
- トルクフルなエンジンが生み出す心地よい鼓動感
- 低シート高による良好な足つきと安心感
- 長距離でも疲れにくい快適なライディングポジション
後悔しないための賢い選び方とは?

400ccアメリカンバイク選びで後悔しないためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。デザインの好みだけで選ぶのではなく、ご自身のライディングスタイルや用途に合った一台を見つけましょう。
1. エンジン形式で選ぶ
伝統的なアメリカンらしさを求めるなら、Vツインエンジンがおすすめです。独特の鼓動感とサウンドは、他のエンジン形式では味わえません。一方で、カワサキのエリミネーターのように並列2気筒(パラレルツイン)エンジンを搭載するモデルもあります。こちらはVツインに比べてスムーズで高回転まで回りやすく、スポーティーな走行フィールが特徴です。
2. スタイル(タイプ)で選ぶ
アメリカンバイクと一括りにいっても、様々なスタイルが存在します。
- クラシックスタイル:深く大きなフェンダーや豪華な装飾が特徴。ゆったりとした王道のスタイルです。(例:ドラッグスタークラシック、イントルーダークラシック)
- ドラッガースタイル:直線での速さを追求した、パワフルでマッシブなスタイル。太いリアタイヤが特徴です。(例:旧エリミネーター)
- ボバースタイル:無駄な装飾を削ぎ落とした、シンプルで軽快なスタイル。近年人気が高まっています。(例:GV300Sボバー)
3. 新車か中古車か?
現在、国産の400ccアメリカンバイクの新車は選択肢が非常に限られます。そのため、多くの場合は中古車市場から探すことになります。中古車は価格が魅力ですが、車両の状態を見極める目が必要です。特にカスタムされている車両は、乗り心地や安全性がノーマルと大きく異なる場合があるため注意が必要です。
中古のカスタム車を選ぶ際は、どんなパーツが使われているか、信頼できるショップで整備されてきたかなどをしっかり確認するのがおすすめです。特にハンドルやステップ位置が大きく変更されていると、乗りやすさが犠牲になっていることもありますよ。
4. 取り回しやサイズ感を確認する
400ccアメリカンは車体が大きく重量もあります。スペック上のシート高は低くても、ハンドルの幅やステップの位置によっては、小柄な方には操作がしづらいことも。可能な限り、実際に販売店でバイクに跨ってみて、足つきだけでなく、ハンドルに自然に手が届くか、車体を支えられるかしっかり確認しましょう。
400ccのアメリカンバイクの相場は?

400ccアメリカンバイクの価格相場は、新車か中古車か、またモデルの人気度や状態によって大きく異なります。
新車の価格相場
2025年現在、新車で購入可能な400ccクラスのアメリカンバイクの価格は、約70万円から90万円台が中心です。例えば、国産で唯一のカワサキ「エリミネーター」は814,000円から、ハーレーダビッドソン「X350」は699,800円、ロイヤルエンフィールド「メテオ350」は739,200円からとなっています。これに加えて、登録諸費用や自賠責保険料などが別途必要になります。
中古車の価格相場
中古車市場は価格の幅が非常に広いです。生産が終了した人気モデル、例えばヤマハ「ドラッグスター400」やホンダ「スティード400」などは、状態の良いものであれば50万円から100万円以上することも珍しくありません。一方で、年式が古いものや走行距離が多い車両であれば、30万円台から見つけることも可能です。ただし、安すぎる車両は購入後に修理費用がかさむリスクがあるため、信頼できるバイクショップで相談しながら選ぶことが賢明です。
中古は安い?購入時の注意点

中古車は初期費用を抑えられる大きなメリットがありますが、購入時にはいくつかの注意点があります。
チェックすべきポイント
- エンジンの状態: 始動性、異音、排気ガスの色(白煙や黒煙はNG)
- 車体のサビや傷: フレームやフロントフォークなど骨格部分を重点的に
- 消耗品の交換時期: タイヤ、チェーン、ブレーキパッドの残量
特にアメリカンバイクはメッキパーツが多いため、サビの状態は念入りにチェックしたいポイントです。
今人気の400ccバイクもチェック

400ccアメリカンを探している方も、現在市場でどのようなバイクが人気かを知っておくと、より広い視野でバイク選びができます。
順位 | メーカー | モデル名 | タイプ | 特徴 |
---|---|---|---|---|
1位 | ホンダ | GB350/S | クラシック/ネイキッド | 空冷単気筒の鼓動感とクラシカルなデザインで大ヒット。 |
2位 | ホンダ | NX400 (旧400X) | アドベンチャー | オンロードもオフロードもこなせる万能性が人気。 |
3位 | ホンダ | CBR400R | スポーツ | スポーティーなデザインと扱いやすいエンジン特性。 |
4位 | カワサキ | エリミネーター | アメリカン/クルーザー | 400ccアメリカンで唯一の国産新車。スポーティーさが特徴。 |
5位 | カワサキ | Ninja 400 | スポーツ | 軽量でパワフル。クラスをリードするスポーツ性能。 |
このランキングからも、カワサキのエリミネーターが多様な人気モデルの中で健闘していることがわかります。これは、スタイルや雰囲気を重視するライダーからの根強い需要があることの証明と言えるでしょう。
アメリカンバイク400cc新車の具体的な選択肢
- 現在新車で買えるアメリカンバイク
- 国産アメリカン唯一の選択肢
- ハーレーで400ccのバイクはあるのか
- インディアンに中型免許モデルは?
- 理想のアメリカンバイク 400新車を見つけよう
現在新車で買えるアメリカンバイク

「400ccアメリカンの新車が欲しい!」と思っても、実は選択肢は以前ほど多くありません。しかし、個性的で魅力的なモデルが国内外のメーカーから登場しています。
メーカー | モデル名 | エンジン | シート高 | 車両重量 | 新車価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
カワサキ | エリミネーター | 水冷並列2気筒 398cc | 735mm | 176kg | 814,000円~ |
ハーレーダビッドソン | X350 | 水冷並列2気筒 353cc | 777mm | 195kg | 699,800円 |
ロイヤルエンフィールド | メテオ350 | 空油冷単気筒 349cc | 765mm | 191kg | 739,200円~ |
ヒョースン | GV300S ボバー | 水冷V型2気筒 296cc | 710mm | 172kg | 693,000円 |
国産にこだわるなら選択肢はカワサキのみですが、海外メーカーに目を向ければ、ハーレーブランドのモデルや、伝統的なVツイン、クラシカルな単気筒など、多彩なキャラクターから選ぶことが可能です。
国産アメリカン唯一の選択肢

2025年現在、日本のバイクメーカーで400ccクラスのアメリカン(クルーザー)を新車で販売しているのはカワサキのみです。その唯一無二の存在が「ELIMINATOR(エリミネーター)」です。
最大の特徴は、伝統的なVツインではなく、Ninja 400と同系の水冷並列2気筒エンジンを搭載している点です。これにより、アメリカンらしい低く構えたフォルムを持ちながらも、スムーズで伸びやかな加速フィールと軽快なハンドリングを実現しています。
グレードと価格
- エリミネーター: 814,000円
- エリミネーター PLAZA EDITION: 869,000円 (専用カラー、GPSブラケット、USB-C電源など)
- エリミネーター SE: 913,000円 (ヘッドライトカウル、フォークブーツ、USB-C電源、前後ドラレコを標準装備)
特にSEモデルは、今や必須装備ともいえるドライブレコーダーが標準装備されており、後付けの手間と費用を考えると非常にお得な選択肢です。「アメリカンのスタイルは好きだけど、走りも楽しみたい」というライダーにとって、エリミネーターは最適な一台となるでしょう。
ハーレーで400ccのバイクはあるのか?

「アメリカンバイクといえばハーレーダビッドソン」というイメージを持つ方は多いでしょう。そして、「中型免許でハーレーに乗りたい」という夢を抱く方も少なくありません。その夢に応えるモデルが、ついに登場しました。それが「Harley-Davidson X350」です。
エンジンは伝統のVツインではなく水冷並列2気筒、デザインはダートトラックレーサー「XR750」を彷彿とさせるスポーティーなものです。
【重要】購入前に知っておきたいポイント
X350は、ハーレーが中国のQJモーターと提携して生産しているモデルです。そして、2024年末に世界市場での生産終了が報じられました。 日本国内では現在も新車の在庫が販売されていますが、将来的に生産が再開される可能性は低く、限定的なモデルとなる公算が高いです。購入を検討する際は、この点を踏まえ、将来的な部品供給や整備体制について販売店によく確認することをおすすめします。
インディアンに中型免許モデルは?

ハーレーダビッドソンと並び、アメリカンバイクのもう一つの象徴的なブランドが「Indian Motorcycle(インディアン・モーターサイクル)」です。その流麗でクラシカルなデザインに憧れを抱き、「インディアンにも中型免許で乗れるモデルはないだろうか?」と考える方もいるかもしれません。
現在のラインナップは大型モデルのみ
ハーレーと並ぶアメリカの象徴的ブランド「Indian Motorcycle(インディアン)」。その流麗なデザインに憧れる方も多いでしょう。
結論から言うと、2025年7月現在、インディアンのラインナップに普通二輪免許(400cc以下)で乗れるモデルは存在しません。
現在日本で展開されている最も排気量の小さいモデル「Scout(スカウト)」シリーズも1,000ccを超えており、運転には大型二輪免許が必要です。インディアンは今のところ「大型プレミアムクルーザー専門ブランド」のポジションを堅持しています。
いつかインディアンに乗ることを夢見て、まずは400ccクラスで経験を積む、というのも素敵なバイクライフのプランではないでしょうか。
理想のアメリカンバイク400cc新車を見つけよう

この記事では、400ccアメリカンバイクの新車に関する様々な情報をお届けしました。限られた選択肢の中から、あなたにとって最高の相棒を見つけるための要点を最後にまとめます。
- 400ccアメリカンは中型免許で乗れる最大級の迫力が魅力
- ロー&ロングの車体に低いシート高で足つきが良いモデルが多い
- 国産の新車はカワサキのエリミネーターが唯一の選択肢
- エリミネーターは並列2気筒エンジンでスポーティーな走りが特徴
- 海外メーカーに目を向ければハーレーやロイヤルエンフィールドも選べる
- ハーレーX350は普通二輪免許で乗れる初のモデルとして注目の存在
- ロイヤルエンフィールドのメテオ350はクラシカルな単気筒クルーザー
- ヒョースンのGV300Sは本格的なボバースタイルが魅力
- インディアンには現在400ccクラスのモデルは存在しない
- 新車の価格相場は70万円から90万円台が中心
- 中古車は選択肢が豊富だがショップ選びと状態確認が非常に重要
- 選び方のポイントはエンジン、スタイル、サイズ感、そして新車か中古か
- 自分のライディングスタイルや用途に合ったモデルをじっくり選ぶことが大切
- 可能な限り実車に跨ってポジションや足つきを確認するのが後悔しないコツ
今回紹介した情報を参考に、あなただけの理想のアメリカンバイクを見つけてください。