
今回の結論からお伝えします。
トライアンフ スピード400は、「ECUアップデートの実施」と「正規店での適切な初期メンテナンス」を意識することで、故障リスクを抑えながら長く楽しめる一台です。
こんにちは。ラグジュアリー・モーターサイクル、運営者のYARAです。
トライアンフが満を持して投入したスピード400は、普通自動二輪免許で乗れるモダンクラシックとして今まさに熱い注目を浴びていますね。
私自身、あの美しい造形美には目を奪われます。
ただ、新しいモデル、しかも海外ブランドとなると、トライアンフ スピード400の故障やリコールの噂が気になって「夜も眠れない」という方も多いのではないでしょうか。
エンジンのエンスト問題や電装系の挙動、さらには実際に所有した際のメンテナンス費用や評価など、ネット上にはさまざまな情報が飛び交っています。
この記事では、スピード400に興味がある私が、今出ているトラブルの実態から維持管理のポイントまでを分かりやすく整理しました。
これから購入を考えているあなたの不安が、少しでも解消されれば嬉しいです。
- スピード400特有のエンスト現象やリコール情報の詳細
- 実際に報告されている初期不良やオイル漏れなどの実態
- 維持費や燃費、さらには最高速といった走行パフォーマンス
- 正規ディーラーやレッドバロンでの保証とサポートの選び方

執筆者:YARA
60代の現役ライダー。10代でバイクの「自由」に魅せられて以来、人生の半分以上を愛車と共に過ごす。ハーレーとドゥカティという、対照的な2台のオーナーとしての経験を活かし、高級バイクの魅力を多角的に分析。単なる情報の羅列ではなく、実体験に基づいた「正確で誠実な解説」をモットーに、読者の安全で豊かなバイクライフを支援します。→ 詳しいプロフィールはこちら
トライアンフ スピード400の故障の真実と信頼性
まずは、スピード400を検討する上で避けては通れない「信頼性」の核心に迫ります。
ネットの評判や公式なリコール情報、そして現場で起きているトラブルの具体的な事例を整理してみましょう。
気になる評判とリコール情報の詳細を徹底解説

スピード400はその圧倒的なコストパフォーマンスで大きな注目を集めていますが、新しいモデルゆえにリコールや不具合の噂が気になる方も多いはずです。
正確な情報を把握するために、以下の2点を整理して確認しておきましょう。
発電機コネクターの不具合(改善対策)
国土交通省に届け出された内容によると、スピード400の一部車両において「発電機コネクターの配線取り回し」に関する不備が報告されています。
- 不具合の内容: 配線の取り回しが不適切なため、コネクター付近で配線が強く湾曲し、内部の隔壁に圧力がかかっているものがあります。
- リスク: そのまま使用を続けるとピンが熱を持ち、最悪の場合、短絡(ショート)して火災に至る恐れがあります。
- 対策: メーカー側で改善措置が講じられており、正規販売店にて「配線の修正」や「セパレータークリップの追加」などの対策を無償で受けることができます。
他車種のリコール情報(スピード400は対象外)
ネット上では他のリコール情報と混同されているケースがありますが、以下の事案はスピード400とは別件です。
- エンジン制御プログラムのリコール(外-3808) 2024年5月に届け出された「エンジンコントロールモジュールの制御プログラム不適切」によるリコールですが、対象車種は「スピードトリプル RS/RR」です。
- 発電機配線の不具合(外-3972) 2025年3月に届け出されたリコールについても、主な対象はボンネビルシリーズ等であり、スピード400は含まれていません。
YARA不具合を知ることは安心への第一歩。メーカーの誠実な対応を、まずは前向きに捉えたいところですね。
実際に報告された深刻な故障の事例をチェック


リコール以外にも、ユーザーから報告されている具体的な故障の事例がいくつかあります。
特に目立つのは、走行中にエンジンが静かに止まってしまう「エンジンストール」です。
これは信号待ちや、シフトダウンのためにクラッチを切った瞬間に発生することが多いようです。
ほかには、納車直後のフロントフォークからのオイル漏れや、冷却水(クーラント)がエンジン周辺から滲み出すといった初期不良的な事例も報告されています。
個体差はあるものの、国産車に比べると初期の「膿」が出やすい傾向にあるのかもしれません。
突然のエンストを引き起こす故障の原因とは?


多くのライダーを悩ませているエンストですが、その主な故障の原因はECU(エンジンコントロールユニット)の制御マップにあると考えられています。
現代の厳しい排ガス規制をクリアするために、アイドリング付近の燃料が極限まで薄く設定されており、負荷変動にプログラムが追いつかないのが理由のようです。
また、標準バッテリーの電圧が不安定な場合にセンサー類が誤作動を起こすケースや、燃料タンク内の内圧調整がうまくいかない物理的な要因も指摘されています。
多くの場合はECUのソフトウェアアップデートで改善されるため、過度に恐れる必要はないかなと思います。



私の愛車も制御の更新で変わりました。最新技術を味方につけるのが、現代的な外車の楽しみ方ですね。
走行不能を招くバッテリーや電装系トラブル


電装系についても、いくつか注意したいポイントがあります。
スピード400は、雨天走行や洗車後に電装系トラブルが発生したという報告が散見されます。
ECU周りやコネクターへの浸水が原因でチェックランプが点灯したり、最悪の場合はエンジンがかからなくなったりすることもあるようです。
また、液晶メーターの燃料計が不正確な表示になるなどの細かいエラーも。
こうした電気的な不安定さは、高品質な社外バッテリーへの交換や、コネクターの防水処理で対策しているオーナーも多いですね。
エンジン周辺のオイル漏れと滲みの確認ポイント


新車であっても、定期的にチェックしたいのがオイル漏れ 滲みの状態です。
スピード400では、特に以下の箇所で報告が多いです。
- シリンダーヘッドカバー周り
- オイル圧力センサーの取り付け部
- フロントフォークのダストシール付近
にじみ程度であればすぐに走行不能になることは稀ですが、放置すると被害が広がります。
洗車時にこれらのポイントを指で触ってみて、ヌルッとしたオイルの感触がないか確認する習慣をつけると安心ですね。
もし漏れを見つけたら、すぐに購入店へ相談しましょう。



愛車に触れる習慣は、不調を未然に防ぐ最高の点検です。洗車ついでに優しくチェックしてあげてください。
高速道路での最高速と単気筒特有の振動


スピード400のパフォーマンスについても触れておきましょう。
このクラスで気になる最高速ですが、メーター読みでは160km/h以上に達することもありますが、GPS実測では145〜150km/hあたりが限界値のようです。
単気筒エンジンのため、6,000回転を超えたあたりからハンドルやステップに伝わる振動がかなり強くなります。
100km/h巡航は余裕ですが、それ以上の速度域で長時間走り続けるのは、人間側もバイク側も少し疲れが出てしまうかもしれません。
街乗りや峠道でのキビキビした走りにこそ、このバイクの真価があると感じます。
トライアンフ スピード400の故障を防ぐ維持管理
輸入車を所有するとなると、やはり維持費やアフターサポートが気になりますよね。
ここからは、長く安全に付き合っていくための具体的な管理術やコストについてお話しします。
毎月の維持費や燃費のリアルな実測データを公開


スピード400の燃費は、街乗りで25km/L、郊外のツーリングでは30〜35km/L程度まで伸びることが多いです。
輸入車としては優秀な数値ですね。
ただし、指定燃料は無鉛ガソリン(最小オクタン価 91 RON)なので、給油時はこの指定を意識しておくと安心です。
| 項目 | 概算費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 軽自動車税 | 6,000円 | 毎年5月末(納期限) |
| ガソリン代 | 約30,000円 | 30km/L、180円/Lで算出 |
| 任意保険 | 30,000円〜 | 等級・条件による |
| 点検・オイル交換 | 30,000円〜 | 正規店での目安 |
毎月の維持費としては、ガソリン代や保険料、車検を見越した積立を含めて、およそ1.2万円〜1.5万円程度を見ておけば余裕を持って維持できるはずです。
中古から新型までの乗り出し価格と購入のコツ


現在の市場を見ると、新車の乗り出し価格は、諸費用込みで85万円〜95万円程度が一般的です。
一方、中古や新古車の相場は70万円〜80万円前後で推移しています。
スピード400は新型として登場してから日が浅いため、中古といっても走行距離が非常に少ない「展示車上がり」のような個体も見つかります。
購入の際は、「最新のECUアップデートが完了しているか」を確認するのが、故障リスクを回避する最大のコツです。
安心して乗るための正規ディーラーの保証内容


初めてのトライアンフであれば、正規ディーラーでの購入が最も安心です。
標準の保証内容として、新車から2年間のメーカー保証が付帯し、走行距離の制限もありません。
また、「トライアンフ・ケア」などのメンテナンスパックに加入すれば、定期点検や消耗品交換をパッケージ化して費用を抑えることも可能です。
外車特有の部品供給の遅れなども、正規ルートであれば比較的スムーズに対応してもらえるメリットがあります。



外車オーナーにとって、信頼できるメカニックは最高の保険。末長く付き合える店選びを大切にしましょう。
全国展開のレッドバロンで受けるサポートと評判


近所に正規ディーラーがない場合、有力な選択肢になるのがレッドバロンです。
独自の「2年間保証」(トライアンフは2年)や、全国どこの店舗でも保証修理が受けられる体制は、ツーリング先でのトラブルを考えると非常に心強いですね。
ユーザーの評判を聞くと、店長さんやメカニックさんとの相性で満足度が変わる部分もありますが、リコール対応も窓口になってくれます。
ただし、外国車については即時対応ができない場合があるとも案内されているため、状況によっては購入店・正規販売店への確認も含めて動くのが安心です。
独自のオイルリザーブシステムなどは他店への売却時に引き継げないこともあるので、契約内容はよく確認しましょう。
故障を未然に防ぐためのおすすめカスタムパーツ


少しのカスタムで、故障のリスクを大幅に減らすことができます。
私が特におすすめしたいのは以下のパーツです。
おすすめ保護系カスタム
- フォークプロテクター:飛び石によるインナーチューブの傷を防ぎ、オイル漏れを防止。
- ラジエーターガード:コアの破損による冷却水漏れを未然に防ぐ。
- エンジンガード:立ちごけ時のケース割れやオイル漏れを防ぐ。
これらのパーツは、見た目のラグジュアリー感を高めるだけでなく、愛車を致命的なダメージから守ってくれる実用的な投資になります。



転ばぬ先の杖ですね。初期の保護投資は、愛車の寿命だけでなく、将来の価値を守ることにも繋がります。
トライアンフ スピード400 故障リスクの総括
さて、ここまでトライアンフ スピード400 故障にまつわる様々な情報を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事の要点をまとめると、以下の通りです。
- 発電機コネクターの不具合など、==火災に至る恐れがあるリコール情報==は、正規店での無償対策が完了しているか必ず確認する。
- 多くのライダーを悩ませる「エンスト」の不安は、==ECUのソフトウェアアップデート==を実施することで大幅に解消できる。
- 国産車に比べ==初期の「膿(うみ)」が出やすい傾向==があるため、オイル漏れや電装系の挙動は納車直後からこまめにチェックする。
- 維持費は月額==1.2万円〜1.5万円程度==を目安とし、燃料は指定の無鉛ガソリン(オクタン価 91 RON以上)を厳守する。
- 故障リスクを最小限にするには、2年間のメーカー保証をフル活用できる正規ディーラーでの購入が最も安心である。
確かに初期のエンストといった課題はありますが、その多くはソフトウェアの更新や適切な初期メンテナンスで解決できるものです。
国産車のように「何もしなくても壊れない」というわけにはいかないかもしれませんが、少しの手間をかけることで、それ以上の走りの楽しさと所有欲を満たしてくれる一台だと思います。
正確な最新情報は公式サイトで確認し、信頼できるショップで相談しながら、ぜひ素敵なバイクライフを手に入れてくださいね。








