チューリッヒのバイク保険評判は?口コミとデメリットまで比較

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沖縄の海を望むガレージに停めた黒いハーレーのロードキングと、ヘルメットを持つ60代の男性。チューリッヒのバイク保険を評判だけで決めないという文字を配置した画像。

こんにちは、ラグジュアリー・モーターサイクルのヤラです。

ロードキングの保険更新が近づいたある晩、ガレージで見積もりを並べながら、チューリッヒの「スーパーバイク保険」を候補に入れるか考えていました。

最初に気になったのは、ネットで見かけた評判です。保険料が安いという声がある一方で、事故対応が心配だという書き込みも目に入ってきました。

でも、口コミをいくら読んでも、自分に必要な補償がそろうかどうかは分かりません。他人の満足は、あくまでその人の条件での話なんです。

沖縄で40年以上バイクに乗ってきた私が、保険で特に重く見ているのはロードサービスと車両補償の2つ。ハーレーとドゥカティを乗り継いできて、ここだけは譲れないと感じています。

遠出した先でロードキングが動かなくなったら、行きつけのショップまで運んでもらえるのか。もし盗まれたら、何が戻ってくるのか。

今回は、実際の口コミを引用しながら、チューリッヒのバイク保険の評判と補償の中身、契約前に知っておきたいデメリットをお伝えします。最後に、私がどう判断したかもお話しします。

この記事でわかること
  • チューリッヒのバイク保険の評判と口コミ
  • 口コミから分かるデメリットと利用条件
  • ロードサービスと車両補償で確かめる点
  • 他社と実額見積もりで比べる手順
目次

チューリッヒのバイク保険の評判

まずは、評判の中身を分けて見ていきます。満足度調査の順位と利用者の口コミでは、見えているものが少し違うんです。

満足度調査で見えるチューリッヒの評価

最新のオリコン顧客満足度調査では、バイク保険のダイレクト型でチューリッヒが総合1位でした。得点は77.4点です。

2位の三井ダイレクト損保が76.4点、3位のアクサ損害保険が76.3点と続きます。加入・更新手続き、保険料、事故対応、ロードサービスなど、7つの評価項目すべてで1位という結果でした。

(出典:オリコン顧客満足度『バイク保険 ダイレクト型ランキング』)

ただ、細かく見ると気になる点もあります。ダイレクト型の調査対象は、チューリッヒ、三井ダイレクト損保、アクサ損害保険の3社だけ。しかも点差は1点ほどしかありません。

部門別では、年代の「50代」と排気量の「251cc以上」で、チューリッヒは1位を他社に譲っていました。私のような60代は1位でしたが、大型バイクの部門では他社が上だったわけです。

このほか、HDI-Japanの格付けでは事故初動対応部門で5年連続の三つ星を獲得しています。価格.com保険アワードのバイク保険部門でも、満足度1位に選ばれました。

公式サイトでは、事故対応満足度91.36%という数字も掲げられています。ただしこれは自社調べで、「満足」「やや満足」に「普通」を足した割合なんです。

「普通」まで含めた9割と聞くと、少し印象が変わりませんか。数字そのものは正しくても、どう数えたかで見え方は変わるもの。ここは冷静に受け止めておきたいところです。

オリコンの順位は、実際に保険を使った人の満足度をもとにしたものです。安さそのものの順位ではないので、保険料は自分の条件で別に確かめる必要があります。

良い口コミは保険料とロードサービス

オリコンの調査に寄せられた利用者の声で目立つのは、保険料と補償のバランスがいいという評価です。一括見積もりで複数社を並べたら、チューリッヒがいちばん安かったという体験談もよく見かけます。

それと同じくらい多いのが、ロードサービスへの評価。バッテリー上がりで呼んだら到着までの時間を教えてくれた、旅先から修理後のバイクを自宅まで運んでもらえた、といった声です。

事故対応についても、ネット保険で不安だったけれど実際は丁寧だった、という感想が見られます。口コミサイトのみん評にも、バイク事故でのこんな声がありました。

丁寧でわかりやすく説明してくださりスゴく安心しました。

投稿者:コキミさん(バイク保険)/引用元:みん評「チューリッヒ保険の口コミ・評判」

息子さんがバイクで早朝に事故を起こしたときの投稿で、折り返しの担当者もその後の流れを親切に教えてくれたそうです。

初めての事故では、次に何をすればいいのかが分からないもの。最初の電話でそこを説明してもらえるかどうかで、安心感はまるで違います。

手続きの早さをほめる声もあります。こちらは四輪の自動車保険の口コミですが、物損事故のあとの査定についての投稿です。

その後の車の査定判定もたった3日で完了。

投稿者:おハゲさん(自動車保険)/引用元:みん評「チューリッヒ保険の口コミ・評判」

保険を使った場合に翌年の保険料がどれだけ上がるか、資料で示してくれたという声もありました。ロードサービスを何度使っても翌年の等級が下がらない点も、喜ばれているポイントです。

悪い口コミは事故対応のばらつき

軽い損傷のある大型バイクのそばで、事故後の保険会社からの連絡を電話で確認する60代の日本人男性ライダー。

一方、厳しい声が集まりやすいみん評では、チューリッヒ保険全体の評価は5点満点で2.92点でした。同じカテゴリの平均は2.89点なので、ほぼ平均並みの水準です。

みん評の集計では、低い評価の理由は事故対応が約5割、顧客対応が約3割。保険料への不満は1割に届きません。つまり、不満の中心は値段ではなく人の対応なんです。

中身を読むと、不満は大きく3つに分かれます。1つ目は、担当者によって連絡の早さや丁寧さにばらつきがあるという声。バイク保険の利用者からは、こんな厳しい投稿もありました。

迅速と謳っておきながら、こっちから連絡せん限り全く連絡無し!

投稿者:まーさん(バイク保険)/引用元:みん評「チューリッヒ保険の口コミ・評判」

コキミさんのように丁寧な説明に救われた人がいる一方で、こうした不満も出てくる。同じ会社でも、担当者次第で体験がかなり変わることがうかがえます。

2つ目は、ロードサービスの混雑や利用条件です。電話がなかなかつながらない、提携業者が営業しておらず使えなかったといった声に加え、到着時刻の案内に不満を持った人もいました。

いつ到着するか時間が順次としてしか案内されず全く不明。

投稿者:コロ助さん(四輪の故障時)/引用元:みん評「チューリッヒ保険の口コミ・評判」

到着時刻を教えてくれたという良い口コミとは正反対の内容です。混み具合や地域によって、案内の質に差が出ることもあるのでしょう。

3つ目は手続きの手間です。加入はネットで完結するのに、保険金の請求では領収書などの原本を郵送しなければならなかった、という不満も見られます。

口コミは、事故の内容や過失割合で評価が大きく変わります。1件の体験談で決めつけず、どんな場面での不満なのかを読み取ることが大切です。

事故の相手側から見た口コミも多い

みん評の新しい口コミを読んでいて気づいたのは、チューリッヒの契約者ではなく、事故の相手側として対応を受けた人の投稿がかなり混ざっていることです。

連絡が遅い、修理費の見積もりが安すぎるといった不満が目立ちます。チューリッヒで契約していたバイクに追突された人からは、こんな声もありました。

事故後の連絡も遅く、事故から二日目の朝にやっと連絡が来た。

投稿者:みらさん(事故の相手側)/引用元:みん評「チューリッヒ保険の口コミ・評判」

相手側の保険会社は契約者の立場で交渉するので、被害を受けた側が不満を持ちやすいのは、ある程度しかたのない面もあります。それでも、連絡の遅さはどの立場でも気持ちのいいものではありません。

もしあなたが事故を起こしてしまったら、相手への連絡が遅れるほど、相手の気持ちはこじれやすくなります。

こうした声は、自分が加害者になったときに保険会社がどう動くかを知る材料として読んでおくと参考になりますよ。

口コミだけで決めないほうがいい理由

良い口コミも悪い口コミも、書いた人の年齢や等級、住んでいる地域、補償の組み方の上に成り立っています。同じ会社でも、あなたが払う保険料や受けられる補償は別物なんです。

みん評の口コミも、自動車保険についての投稿が中心で、バイク保険の声はその一部です。同じ会社の対応を知る手がかりにはなりますが、商品が違う点は頭に置いて読みましょう。

また、安かったと書いている人の多くは、新規の6等級や20〜30代の条件で見積もっています。等級が上がりきった60代の私とは、比べる土台がそもそも違うわけです。

だからこそ、評判は「候補に入れるかどうか」を決める材料にとどめる。最後は自分の条件で出た実額で判断する。私はこの順番を守るようにしています。

ヤラ

口コミは、書いた人の年齢と等級、それに契約者なのか事故の相手なのかを想像しながら読むのがコツです。立場が違えば、同じ会社でも評価は変わりますから。

チューリッヒのスーパーバイク保険の補償内容

次に、スーパーバイク保険で何が補償されるのかを確認します。評判の良し悪しより、ここが自分に合うかどうかのほうがずっと大事です。

基本補償と自由に選べる特約

スーパーバイク保険は、相手への賠償をカバーする基本補償に、自分のケガやバイクへの補償を特約で足していく仕組みです。

代理店を通さないダイレクト型なので、中間のコストがかからないぶん保険料を抑えやすくなっています。見積もり画面で必要な補償だけを選べるのも、口コミで好評な点です。

基本補償の対人賠償と対物賠償は、どちらも無制限を選べます。なお、ネットで契約する場合、対人賠償は無制限だけの扱いです。

自分や同乗者のケガには、実際の損害額を補償する人身傷害保険や、決まった額がすぐ出る人身傷害定額払特約を組み合わせます。

人身傷害は、自分の過失割合に関係なく補償されるのが魅力。重たいハーレーで転べばケガが長引くこともあるので、私は外さない補償の1つにしています。

そのほか、もらい事故で弁護士に頼む費用をまかなう弁護士費用特約や、ヘルメットやスマホの破損に備える携行品特約もあります。

相手の車の修理費が時価を超えたときの対物超過特約は、多くの会社が50万円までのところ、チューリッヒでは「無制限」も選べます。古い車や高価な車との事故でも、示談を進めやすい内容です。

ただ、自転車事故などで他人にケガをさせたときの個人賠償責任特約は用意されていません。火災保険やクレジットカードの保険などで、別に備えているか確かめておきましょう。

人身傷害保険は、契約したバイクに乗っている間の事故だけが対象です。また、125cc以下の原付の契約には付けられない点も覚えておいてください。

他人のバイクを借りても補償される

見落とされがちな魅力が、他車運転危険補償特約の自動セットです。友人から借りたバイクやレンタルバイクで事故を起こしても、自分の契約から保険金が出ます。

ツーリング仲間とバイクを交換して乗る機会がある人には、うれしい仕組みでしょう。他社では別の特約として付ける形になっていることもあります。

ただし、対象は契約しているバイクと同じ区分のバイクだけ。125cc超で契約していれば借りるのも125cc超、原付の契約なら原付というように、区分がそろっている必要があります。

家族が持っているバイクや、いつも使わせてもらっているバイクは対象外です。あくまで、たまたま借りたときの補償だと考えておいてください。

保険料が決まる7つの条件

大型バイクの走行距離計と、年間走行距離を記録した手帳、保険料の見積書、電卓を並べたガレージの作業台。

チューリッヒの保険料は、リスク細分型と呼ばれる仕組みで決まります。運転者の年齢条件、年間の走行距離、使い方、免許証の色、住んでいる地域が主な条件です。

さらに、記名被保険者の年齢と性別、排気量と等級を合わせた7つの条件で、一人ひとりの保険料が計算されます。

年齢条件は全年齢・21歳以上・26歳以上・30歳以上の4つで、30歳以上がいちばん安くなります。使い方は「日常・レジャー」が最も安く、通勤・通学、業務の順に高くなる仕組みです。

気をつけたいのが走行距離の区分。3,000km以下、5,000km以下、1万km以下、1万km超の4段階しかなく、年3,100km走る人は5,000km走る人と同じ料金になります。

1,000km刻みで細かく分けている会社と比べると、区分の境目を少し超える人ほど割高に感じるかもしれません。あなたの年間の走行距離は、どの区分に収まりそうでしょうか。

チューリッヒは、新規の6等級や若い世代で安くなりやすい料金設計です。等級が高いベテランは、他社と並べて初めて本当の安さが分かります。

ロードサービスで確認したいこと

私がチューリッヒを候補に入れた一番の理由が、このロードサービスでした。ただ、中身を読み込むと、無料の範囲にはきちんと線引きもあります。

無料レッカー100kmと超えた分の負担

スーパーバイク保険のロードサービスは、原付も含めたすべての契約に無料で付いてきます。全国約10,700か所の拠点から、24時間365日駆けつけてくれる体制です。

ちなみに、駆けつけてくれるのはチューリッヒ専属の拠点ではないそうです。20年以上契約している人の口コミに、こう書かれていました。

複数の保険会社から同時に委託されている地元の自動車整備店などから来ます。

投稿者:YASUYASU123さん(自動車保険)/引用元:みん評「チューリッヒ保険の口コミ・評判」

同じ投稿では、現場への到着もスピーディーだったと書かれています。どの保険会社でも同じ地元の業者が来ることは十分あり得るので、比べるべきは無料の距離や帰りのサポートといった条件のほうなんです。

バイクが自走できなくなったときは、自分で指定した修理工場までレッカー100kmまで無料。行きつけのショップを搬送先に選べるのは、ハーレーやドゥカティ乗りにとって大きな安心です。

(出典:チューリッヒ保険会社『業界最高レベルのロードサービス』)

ただし、100kmを超えた分は自己負担です。1kmあたり400円(税別)が目安とされているので、130km運んでもらうと、超えた30km分で12,000円ほどかかる計算になります。

那覇から本島最北端の辺戸岬までは、道のりで100kmを少し超えます。沖縄本島の中なら、ほとんどの場所から那覇のショップまで無料の範囲に収まる距離感です。

その場で直せるトラブルも、時間の制限なく無料で対応してもらえます。バッテリー上がり、キーの閉じ込みや紛失時のキー作成、ガス欠時の10Lまでの給油は、それぞれ保険期間中1回までです。

オイルや冷却水の補充、ライトのバルブ交換、ホイールのボルト増し締めも対象に入っています。バルブの部品代は自分持ちですが、夜道でライトが切れたときには助かる内容でしょう。

遠出で動けなくなったときのサポート

ツーリング中に故障した大型バイクを積んだレッカー車と、ヘルメットと宿泊用バッグを持ってホテルへ向かう60代の日本人男性ライダー。

レッカーを使ったときは、あわせて6つのサポートが受けられます。私が特にありがたいと感じたのは、帰りの足と修理後のバイクまで面倒を見てくれる点でした。

当日帰れないと判断されたら、乗っていた人全員分の1泊のホテル代が全額出ます。自宅や目的地までの交通費も、限度額なしで補償される仕組みです。

さらに、修理が終わったバイクを自宅まで運ぶ費用も全額補償。自分で引き取りに行く場合は、修理工場までの片道1人分の交通費が出ます。

このほか、24時間までのレンタカー代、ペットホテルの延長料金10,000円まで、旅行のキャンセル料50,000円までのサポートもあります。旅先で止まっても、その後の段取りまで任せられるのは心強いですね。

ただ、修理後の自宅への搬送は陸送になるため、届くまで10日ほどかかったという口コミもありました。急ぐなら、自分で引き取りに行くほうが早い場合もあるでしょう。

ホテルは原則として近くのビジネスホテルで、帰りの交通手段は電車やバスが基本です。タクシーや宿を自由に指定できるわけではありません。

無料にならない場所と作業

無料のロードサービスにも、対象外になる場面があります。林道や砂浜、河川敷など、ふつうの走行に向かない場所や立ち入り禁止の場所での救援は無料になりません。

落差1mを超える落輪や、クレーンを使った引き上げも実費です。雪道をノーマルタイヤで走って動けなくなったケースも、無料の対象から外れます。

また、サービスを受けられるのはチューリッヒで契約しているバイクだけ。私のように何台も持っていると、契約していないバイクのトラブルには使えない点に注意が必要です。

ヤラ

契約前に、よく走るツーリング先から行きつけのショップまでの距離を地図で測ってみてください。100kmに収まるかどうかで、必要な備えが変わります。

チューリッヒのバイク保険のデメリット

ここからは、契約前に知っておきたいデメリットと利用条件です。全員に関係するわけではないので、自分に当てはまるかを1つずつ見てください。

車両保険は車同士の事故だけが対象

チューリッヒは、主要なダイレクト型3社の中で唯一、バイクの車両保険を付けられます。ここは大きな魅力なのですが、補償の範囲はかなり絞られているんです。

対象になるのは、相手の車やバイクが確認できる衝突・接触事故だけ。立ちゴケや単独の転倒、ガードレールへの衝突、当て逃げ、台風や水没、盗難は、どれも補償されません。

しかも、事故1回ごとに5万円の自己負担があり、使えば翌年は3等級下がります。修理代が少額なら、保険を使わずに自分で払ったほうが結果的に安く済むこともあるでしょう。

さらに、原付の契約や、年齢条件が全年齢・21歳以上の契約、1〜5等級の契約では付けられません。古い年式や高額な車両も、条件によっては引き受けてもらえないことがあります。

車両保険そのものが必要かどうかは、「ハーレーの車両保険に入るべきかの判断ポイント」でくわしく書いています。

盗難の補償は臨時費用の5万円のみ

大型バイクが盗まれて空になった自宅ガレージと、床に残された切断済みの盗難防止チェーン、壊れた鍵、バイクカバー。

福岡の仲間がハーレーを盗まれ、200万円近いローンだけが残った出来事を知っています。だから私は、盗難の補償を必ず確かめるようにしているんです。

チューリッヒの車両保険は盗難を補償しないため、使えるのは「盗難時の臨時費用特約」だけ。警察に届け出たうえで、盗難から60日以内に代わりのバイクを買った場合に5万円が支払われます。

(出典:チューリッヒ保険会社『盗難時の臨時費用特約』)

買い直さなければ1円も出ませんし、使えるのは保険期間中に1回だけ。原付の契約には付けられません。

要するに、盗まれたバイクの価値を埋める保険ではなく、買い替えにかかる費用を少し補う特約なんです。ここは、はっきり物足りないと感じました。

ローンが残る新車や、狙われやすい人気車に乗っているなら、盗難は別の保険で備えるしかありません。必要な補償額の考え方は「バイク盗難保険が必要な人と不要な人の違い」にまとめています。

更新の2年目から保険料が上がりやすい

無事故で等級が上がったのに、2年目の更新で保険料が上がったという声は少なくありません。原因は、インターネット割引の大きさが新規と更新で違うことにあります。

新規契約では、年間保険料に応じて最大10,000円のネット割引が付きます。ところが更新時のネット割引は、保険料にかかわらず一律1,000円です。

e証券割引とLINE割引の各500円を合わせても、新規は最大11,000円、更新は最大2,000円。等級が1つ上がって安くなる分より、割引が減る分のほうが大きくなりやすいわけです。

このため、新規の1年目だけを見て「安い」と決めるのは早計。2年目以降の更新額も想定して、他社と比べておくのが賢いやり方でしょう。

更新のたびに、他社の見積もりも取り直すのがおすすめです。等級が上がった段階で、別の会社のほうが安くなる逆転は珍しくありません。

一括払いのみで月払いができない

チューリッヒのバイク保険は、保険料を一括で払う方式だけです。クレジットカード、コンビニ、銀行振込から選べますが、保険会社に直接月払いで払うことはできません。

分けて払いたいなら、クレジットカードのリボ払いや分割払いを使う方法があります。ただ、その手数料は自分の負担です。月払いのある会社と比べるときは、手数料まで含めて考えてください。

沖縄県での申込みは条件を確認する

那覇に住む私にとって、気になるのが申込み方法です。以前は沖縄県と一部の離島でネット申込みができないという案内がありましたが、現在の公式引受条件には、沖縄県を一律に対象外とする記載はありません。

ただし、契約条件によっては電話での手続きになります。そして公式の見積もりページには、電話で申し込んだ場合はインターネット割引が適用されないと明記されています。広告でよく見る「最大11,000円割引」は、ネット申込みの条件を満たした場合の話なんです。

(出典:チューリッヒ保険会社『バイク保険 お見積り・お申込み』)

沖縄に住んでいるからといって、最初からネット割引を諦める必要はありません。まずは公式サイトで見積もりを進め、手続きできない場合は電話窓口で確認しましょう。

ネットで見積もりできない条件に当てはまる人は、電話で手続きを進めます。今入っている保険の証券を手元に用意しておくと、話がスムーズに進みます。

業務利用や原付には制限がある

宅配やフードデリバリーなど、お金をもらって荷物や人を運ぶバイクは引き受けてもらえません。営業用ナンバーや事業用に登録したバイクも対象外です。

原付(125cc以下)の契約では、人身傷害保険、車両保険、盗難時の臨時費用特約の3つが付けられません。また、原付と125cc超のバイクの間では、等級を引き継げない決まりがあります。

原付で長く無事故を続けても、大型に乗り換えたら新規の等級からやり直し。将来の乗り換えを考えている人は、家族の自動車保険に付ける原付特約と比べてみる価値があります。

ヤラ

デメリットは全員に関係するわけではありません。自分に当てはまるものだけ拾い出すと、候補に残すかどうかがすっと決まります。

私がロードキングで候補に残した理由

ここまでの内容を踏まえて、私がロードキングの保険を選んだときの考え方をお話しします。評判の良し悪しではなく、自分に必要な補償から逆算しました。

ロードサービスは私の条件に合っていた

最初に確かめたのは、遠出先でロードキングが動かなくなったとき、行きつけのショップまで運んでもらえるかでした。重たいハーレーは、出先で止まったら自力ではどうにもなりません。

チューリッヒなら、自分で指定したショップまで100km無料。沖縄本島の中なら、ほとんどの場所がこの範囲に入ります。

ホテル代や帰宅費、修理後の搬送まで付いてくるので、ロードサービスについては合格点でした。無料レッカーの距離と自己負担の条件を確かめて、ようやく安心できたんです。

一方で、本土へバイクを送って長距離ツーリングをするなら話は別。100kmを超える搬送が当たり前になるので、超えた分の費用や別のロードサービスも考えておく必要があるでしょう。

車両と盗難は別の備えで補う

次に確かめたのが車両補償です。福岡の仲間の件があるので、事故による損傷だけでなく、盗難が補償されるかもじっくり見ました。

結果は、車両保険は車同士の事故だけ、盗難は5万円の臨時費用だけ。チューリッヒ1社で、ロードキングの価値まで守ることはできないと分かりました。

そこで私は、対人・対物やロードサービスは任意保険で、盗難は専用の保険でと、役割を分けて考えることにしました。

盗難保険とロードサービスを組み合わせる方法は、「ZuttoRide Clubの盗難保険とロードサービスの選び方」で紹介しています。

評判でも安さでも決めなかった

結局、評判だけでチューリッヒを候補から外すのも、安さだけで決めるのも違うと感じました。口コミの不満は気になりますが、ロードサービスの中身は他社と比べても手厚いからです。

担当者による差がある以上、事故のときは自分からも進み具合を確かめにいく。そのくらいの心構えで付き合えば、口コミで見た不安の多くは小さくできるかなと思います。

だから私は、対人・対物を無制限にし、人身傷害などの条件をそろえたうえで、他社の実額見積もりと比べることにしました。それが、私の出した結論です。

ヤラ

60代で等級が上がりきっていると、新規向けの割引の恩恵は小さめです。だからこそ毎年、同じ条件で他社の金額も並べるようにしています。

他社と比べて契約を決める手順

最後に、チューリッヒを他社とどう比べればいいのかを見ていきます。比べる相手とそろえる条件を決めておくだけで、判断はぐっと楽になります。

アクサや三井ダイレクトとの違い

比べる相手としてよく挙がるのが、アクサ損害保険と三井ダイレクト損保です。どちらもダイレクト型で、チューリッヒと並べやすい2社でしょう。

主な違いを表にしてみました。細かな条件は会社ごとに変わるので、比べる際の目安として見てください。

スクロールできます
比較項目チューリッヒアクサ損害保険三井ダイレクト損保
車両保険付けられる(車同士の事故のみ)付けられない付けられない
盗難の補償臨時費用5万円なしなし
無料レッカー指定工場まで100km自分で指定なら100km指定工場まで100km
修理後の自宅への搬送全額補償補償なし10万円まで
保険料の払い方一括払いのみ一括払い・月払い年払い・月払い
更新時のネット割引一律1,000円1,000円+無事故割引など初年度と同じ3,000円

表のとおり、車両保険を同じ契約に付けられるのはチューリッヒだけ。修理後の自宅への搬送費用も、チューリッヒは全額補償です。

その反面、月払いを選べない点や、更新時のネット割引が小さい点では他社に分があります。走行距離を1,000km刻みで分けているアクサは、乗る距離が短い人ほど有利になりやすいでしょう。

比較メディアの試算でも、20代で等級が低い人はチューリッヒが安く、40代以上で20等級の大型バイク乗りはアクサのほうが安い、という逆転が見られました。年齢と等級で、最安の会社は入れ替わるんです。

条件をそろえて実額見積もりを並べる

ガレージの作業台に並べたバイク保険3社の見積書と、補償条件や年間保険料を比較するための電卓、メモ帳。

比べるときにいちばん大切なのは、すべての会社で補償の条件をそろえることです。条件がずれたままでは、安く見えても単に補償が薄いだけ、ということになりかねません。

そろえておきたい補償と条件

補償は、対人・対物を無制限、人身傷害の有無と金額、弁護士費用特約の有無をそろえます。車両保険を付けるかどうかも、各社で同じにしてください。

契約条件では、排気量、次の等級、年齢条件、使い方、年間走行距離、免許証の色、住所を合わせます。今の保険証券を手元に置いておくと、入力の間違いを防げますよ。

比べる順番は補償から

見積もりがそろったら、まず補償の条件を満たさない会社を外します。次に、ロードサービスの搬送距離や宿泊・帰宅のサポートを比べて候補を絞ります。

そのうえで、割引を反映した実際の保険料を比べる。差が数千円なら、事故対応の評判や手続きのしやすさで決めても十分かなと思います。

複数社をまとめて見積もるなら、一括見積もりサービスが手軽です。使い方のコツは「バイク保険はどこがいい?おすすめ会社を徹底比較」で紹介しています。

チューリッヒが向く人と向かない人

ここまでを踏まえると、チューリッヒが向いているのは、新規の6等級前後で保険料を抑えたい人です。遠出が多く、ロードサービスを重く見る人にも合うでしょう。

他人のバイクを借りる機会がある人や、車同士の事故だけでも車両の補償を付けたい人にも、比べる価値のある保険と言えます。

反対に、等級が上がりきったベテランで少しでも安さを求める人、月払いにしたい人は、他社のほうが合うかもしれません。盗難や単独転倒まで備えたい人も、チューリッヒ1社では足りません。

沖縄に住んでいる人は、ネット申込みができるかどうかも確認しておきましょう。電話で契約する場合はネット割引が適用されません。どの場合でも、最後に背中を押すのは自分の条件で出た実額です。

チューリッヒは、評判で候補から外す保険ではなく、比べる価値のある保険です。ロードサービスと車両補償の中身を見たうえで、実額で判断しましょう。

チューリッヒのバイク保険のよくある疑問

最後に、チューリッヒのバイク保険について、よく聞かれる質問にまとめて答えていきます。気になるものから開いてみてください。

チューリッヒのバイク保険に関するよくある質問(FAQ)

Q1. チューリッヒのバイク保険は、事故対応の評判が悪いって本当ですか?

A. オリコン顧客満足度調査ではダイレクト型の総合1位で、事故対応の項目でも1位です。一方、口コミサイトには担当者による対応のばらつきを指摘する声もあります。良い面と悪い面の両方があると考え、補償内容と保険料を自分の条件で比べて判断するのがおすすめです。

Q2. スーパーバイク保険の車両保険で、盗難や立ちゴケは補償されますか?

A. 補償されません。チューリッヒの車両保険は、相手の車やバイクが確認できる衝突・接触事故だけが対象です。盗難には、警察に届け出て60日以内に代わりのバイクを買った場合に5万円が出る臨時費用特約がありますが、車両の価値は補償されないため、必要なら専用の盗難保険を検討してください。

Q3. ロードサービスを使うと翌年の保険料は上がりますか?

A. 上がりません。ロードサービスは保険金の支払いではなく付帯サービスの扱いなので、何度使っても翌年の等級や保険料には影響しません。ただし、バッテリー上がりやガス欠時の給油、キーのトラブルへの無料対応は、それぞれ保険期間中に1回までです。

Q4. 無事故なのに2年目の更新で保険料が上がったのはなぜですか?

A. 主な原因はインターネット割引の差です。新規契約では保険料に応じて最大10,000円割り引かれますが、更新時は一律1,000円になります。等級が上がって安くなる分より割引の減り方が大きいと、無事故でも保険料が上がることがあります。更新前に他社の見積もりも取り直してみてください。

Q5. 沖縄に住んでいてもチューリッヒのバイク保険に入れますか?

A. 加入できます。現在の公式引受条件には、沖縄県を一律にネット申込みの対象外とする記載はありません。ただし、契約条件によっては電話での手続きが必要です。電話申込みではインターネット割引が適用されないため、まずは公式サイトで見積もりを進めて確認しましょう。

Q6. 125ccの原付二種でもスーパーバイク保険に入れますか?

A. 入れます。原付の契約でも、ロードサービスは無料で付いてきます。ただし、人身傷害保険、車両保険、盗難時の臨時費用特約は付けられず、125cc超のバイクに乗り換えても等級は引き継げません。家族の自動車保険に原付特約を付ける方法とも比べてみてください。

Q7. 宅配やフードデリバリーに使うバイクでも契約できますか?

A. 契約できません。お金をもらって荷物や人を運ぶバイクや、営業用・事業用に登録したバイクは引き受けの対象外です。仕事で使う場合は、業務での使用に対応したプランがある保険会社に相談してください。

チューリッヒのバイク保険選びのまとめ

チューリッヒのバイク保険は、評判の良し悪しだけでは判断できない保険です。最後に、今回のポイントをまとめておきます。

今回のまとめ
  • 満足度はダイレクト型で総合1位
  • 低評価の中心は値段より人の対応
  • 口コミは担当者のばらつきに注意
  • レッカーは指定工場まで100km無料
  • 帰宅費や修理後の搬送も全額補償
  • 車両保険は車同士の事故だけ
  • 盗難は5万円の臨時費用のみ
  • 更新時のネット割引は1,000円
  • 沖縄でのネット申込みは契約条件を確認
  • 条件をそろえて他社と実額で比べる

私自身、ロードキングの更新で那覇のガレージに見積もりを並べたとき、口コミの声に振り回されそうになりました。でも、必要な補償から考え直したら、迷いはずいぶん小さくなったんです。

あなたにとって、譲れない補償は何でしょうか。ロードサービスの距離か、盗難への備えか、それとも毎年の保険料か。

補償の細かな条件や割引の扱いは変わることがあるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。補償の組み合わせに迷うときは、保険会社の窓口にご相談ください。

まずはあなたの条件で、チューリッヒと他社の見積もりを並べてみてください。候補に残すべきかどうかが、自然と見えてくるはずです。

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